今日のコラム


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1月22日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
長年のツケを払うとき

 戦後三十年間、政治の仕組み、教育のあり方、またお互いのものの考え方、生活態度の中に、知らず識らず、いろいろなムダや非能率が生まれ、増大してきた。それがつもりつもって物価をジリジリと押しあげ、とうとう今日の事態を招来したのである。

 お互いに考えるべきことを考えず、改善するべきことを改善してこなかった、長年のたまりたまったツケがまわってきたのである。だれが悪い、かれが悪いと責めあっているときではない。そのツケはそれぞれの分に応じて払わなくてはならない。その覚悟を真剣に持つことができるかどうか。そこがきわめて大切な点だと思うのである。


【コラム】筆洗

2014年1月21日東京新聞TOKYOWeb
 
▼小鳥に声をかけてみた/小鳥は不思議そうに首をかしげた。/わからないから/わからないと/素直にかしげた/あれは/自然な、首のひねり/てらわない美しい疑問符のかたち…

吉野弘さんの詩「素直な疑問符」だ。首をかしげた小鳥の姿に、美しい「?」を見て取る。そんな目の持ち主にかかると、「母」という字のちょっと傾いた姿からも小さな物語が生まれる

▼<母は/舟の一族だろうか。/こころもち傾いているのは/どんな荷物を/積みすぎているせいか>。舟とは、母という字の下の方が愛の積み荷が多過ぎて水に浸っている形。詩人にはそう見えたという

▼吉野さんは二度、生死の境から生き延びた。召集され、死を覚悟して入営する数日前に終戦を迎えた。戦後は肺結核と闘った。「二度も助かったから、生きなくては申し訳ない」。だから、日々の暮らしの中で生の意味をていねいに問い、やさしく言葉を紡いだ

▼例えば、「幸」と「辛」という字は「一」だけの違い。その「一」とは何か。<幸いの中の人知れぬ辛(つら)さ/そして時に/辛さを忘れてもいる幸い。/何が満たされて幸いになり/何が足らなくて辛いのか>

▼八十七歳で逝くまで、「?」を大切にし続けたのだろう。冒頭の詩はこう結ばれる。<時に/風の如(ごと)く/耳もとで鳴る/意味不明な訪れに/私もまた/素直にかしぐ、小鳥の首でありたい>


【社説】医療費の増大 患者が納得する節減を

2014年1月21日東京新聞TOKYOWeb


 国民の医療費が増え続けている。低額で治療を受けられる医療保険制度は大切な社会保障だが、どう維持していくかが大きな課題だ。知恵を生かして費用の節減や病の予防に努めたい。

 医療機関に支払われた治療費や薬代などの費用総額が国民医療費だ。全体の約五割を医療保険の保険料、約四割を税金、約一割を患者の負担で賄っている。

 公表された二〇一一年度の額は約三十八兆六千億円、国民一人当たり初めて三十万円を突破した。

 ここ数年は毎年、一兆円ずつ増えている。本年度は四十兆円を超しそうだ。理由は高齢化と、技術の進歩で高度な治療・検査が普及した医療の高度化である。医療の質向上はメリットだが、コストも高くなっている。

 必要な医療は確保しながら医療費を抑える努力が要る。それには保険運営者の役割が重要になる。

 国民健康保険を運営する市町村は厳しい保険財政に頭を抱えている。広島県呉市(人口約二十三万人)も同様だが、独自の節減策が実績を上げている。

 先発薬より低価格の後発薬(ジェネリック医薬品)の普及策に、呉市は使用中の薬を後発薬に替えた場合の差額を市民に通知する対策を〇八年度から始めた。

 昨年三月時点で、累計約二万六千人に通知して八割が後発薬に切り替えた。節減額は五年間で五億円を超えた。有効な対策だ。

 高齢者には複数の医療機関で重複して薬をもらったり、種類が多くて服用をやめる人が少なくない。こうした残薬は全国で年間約五百億円との推計もある。薬剤師による在宅患者への服薬指導も広げるべきだ。指導で重複処方を避けられ薬代の節減につながる。患者には薬剤師が日々の煩雑な服薬を支えてくれる存在になる。

 疾病予防も呉市が参考になる。糖尿病による腎症の重症化予防に、看護師による生活指導事業を三年前から行う。腎症が悪化し透析を続けると治療費は一人年間約六百万円だ。指導を受けた人から透析患者はでていない。

 医療機関から保険運営者に送られてくる治療費の請求書は電子化が進みさまざまな分析が可能になった。それを活用すれば不必要な医療費を抑えられる。

 患者は自己負担が減ったり、病が予防できるなど具体的なメリットが分かれば、節減に協力してくれるのではないか。患者も納得する賢い節減策に取り組むべきだ。


☆ 今日も寒いですが、皆様にとって良い一日でありますように ☆