今日のコラム


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1月18日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

水道の水のように……

 加工された水道の水は価値がある。今日、価あるものを盗めばとがめられるのが常識だが、通行人が門口の水道の栓をひねって存分に飲んだとしても、とがめたという話はきかない。直接、生命を維持する貴重な価値ある水でさえ、その量があまりに豊富であるゆえに許されるということは、われわれに何を教えるか。

 それは、すなわち生産者の使命は貴重なる生活物資を、水道の水の如く無尽蔵たらしめることである。いかに貴重なるものでも、量を多くして無代に等しい価格をもって提供することにある。

 われわれの経営の真の使命はまさにここにあると思うのである。



  松下幸之助「見方・考え方」クイズ(毎週金曜日更新)

◇◆古さと新しさ◆◇

 問題2 : この幸之助の言葉の〇〇に当てはまるのは?

「古い老舗に新しい〇〇」

  1 理念   2 看板   3 主人

 解答&解説コラム


  2 の「看板」が正解です。そして「店の構え」「宣伝」「品質」といったものも同様に新しさが必要だと幸之助は考えました。


では幸之助はなぜこう言ったのでしょうか。自らの事業再建もままならない戦後の混乱期に、PHP研究を開始した幸之助は、人間という存在を超えて、広大な宇宙に視野を拡げるようになりました。人間の幸せ、社会の平和、繁栄を考えるにはまず人間を知らないといけない。しかし人間を知るためには、人間を発生せしめ、包んでいる宇宙をよく知らなければならないと考えたのです。そうして宇宙に存在するすべてが常に変化、流転し、日に新たな姿を生みだしていること、人間も大昔から行きづまることなく進歩・発展し続けていることに気づきます。その姿に限りない繁栄の道をひらくヒントを得て、幸之助は日に新たな姿でなすべきことをなしていけば、商売も経営も必ず成功するものだと説くようになりました。

お得意先と世間からの厚い信用を得て古くから栄える老舗は、概して立派な家訓や店是店訓をもち、そこに息づく商道徳・商習慣を自らの経営に生かしているものです。そうした老舗の良き伝統の上に立って、過去の体験に縛られず、時代に即した日に新たな思考・行動をとり、進歩し続けることで、老舗は老舗であり続けることができると、幸之助は言いたかったのでしょう。



【コラム】筆洗

2014年1月17日東京新聞TOKYOWeb
 
▼今なら「家庭内暴力を容認している」と苦情が出るかもしれぬ。それほど向田邦子さん脚本のドラマ「寺内貫太郎一家」にはおやじがせがれを殴る場面がひんぱんに出てくる▼放送開始は一九七四(昭和四十九)年一月十六日。東京・谷中の石材店の三世代同居家族を描いた。小林亜星さんが演じた武骨で口下手な貫太郎は向田さんの父親がモデルだという

▼ホームドラマのコツとして向田さんは登場人物が集まる茶の間を「狭くて小汚い日本式の畳の部屋にする」と書いている。モダンな洋室では人物が泣いても笑っても絵空事になってしまうという。貫太郎一家の茶の間も汚い

▼「ホームドラマ」を書きにくい時代になっている。大家族という設定自体、三世代世帯が一割もない現在では成立しにくい

▼ドラマから四十年。日本人は清潔で広めのリビングルームを手に入れたかもしれぬが、引き換えに狭い茶の間にひしめく家族の「温かみ」を失いつつある。昔は良かったという気はない。それでも独居世帯が三割という今の日本の家族の光景は寒い。ウチは違うという人は恵まれている

▼「欠点はあるが、気のおけないだけいいや、といった家族。小汚い茶の間は気楽な人生の休息時として一番ふさわしい」。向田さんはそう言ったが、そこにいるのは年老いた母親一人というのは珍しくないのだ。これでは喜劇は書けない。

☆ 今日も寒いですが、皆様にとって良い一日でありますように ☆