今日のコラム


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12月29日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

理想ある政治を

 政治には理想が大事です。日本をこうするんだという一本筋が通ったものがなければいけない。そういうものがいまは見られません。その場を適当におさめてやっている、そういう状態です。

 いまだ日本が世界で二、三十番目ということであるなら、追いつけ追いこせということで目標もできてきますが、すでに世界で一、二位を争うようになっている以上、そこにより高い目標、理想を打ち出す必要があると思います。たとえ世界で一番ということになったとしても、日本にはもっと大きな役割があるんだからということで、より高い理想を持ち、力強い政治を行なっていくことが必要だと思うのです。


【コラム】筆洗

2013年12月28日東京新聞TOKYOWeb
 
▼昔むかし、牛はお母さんと一緒に、森で暮らしていた。ある日、お母さんは人間に狩り殺されてしまう。「仇(かたき)をうたなくちゃ」

▼牛が考え付いた復讐(ふくしゅう)の手口は、思いも寄らぬものだった。人間に降参し、その乳で人間たちを養ってやるというのだ。「そしたら、やがてわたしたちのありがたさが身にしみてわかるから、仲間同士でけんかをはじめて、殺し合うってわけ」

▼兄弟同士、氏族同士が、民族同士が牛という富をめぐって争い、血を流し続ける。これこそが、牛が仕掛けた復讐。こんな昔話が南スーダンのディンカ族には伝わるという(『ライオンの咆哮(ほうこう)のとどろく夜の炉辺で』青娥(せいが)書房)

▼この不気味な伝説は、かの国の現実を言い当てた予言のようだ。四十年に及ぶ内戦の末、一昨年の夏に南スーダンは独立した。だが、今月始まった政府軍と反政府勢力の戦闘は、もともと牛の牧草地などをめぐり対立していた部族間の憎悪を煽(あお)った。数々の虐殺が起き、すでに千人を超える命が消えていったとされる

▼双方が激しく争うのは、現代産業の乳ともいえる石油の利権だ。人口一千万半数が貧困層というこの国には、豊かな資源がある。国家歳入の98%を石油収入が占め、その多くを軍事費に充てる、そのいびつさ

▼牛の復讐が続く国・南スーダン。私たちが使う石油にも、かの地からの油が含まれているという。


【社説】東京新聞TOKYOWeb
一票の不平等 司法の責任を自覚せよ

2013年12月28日
 

 参院選での一票の不平等をめぐる高裁レベルの判決は、「違憲状態」が大半だった。「国会の裁量権」に大幅譲歩すれば、議員は安住する。司法はもっと責任を自覚し、厳しく臨むべきだと考える。

 五・〇倍の格差を是正しなさいといわれ、四・七七倍にした。これを一般の人々は是正とは言わない。努力をしたとも感じられない。格差はほぼ変わらないと思うのが普通だろう。どうやら、その感覚が裁判官にはないらしい。

 格差とは、選挙のときに生じる選挙区ごとの一票の重みの違いだ。七月の参院選では、最大四・七七倍あった。鳥取の有権者が「一票」とすると、北海道の有権者は「〇・二一票」しか持たなかった。

 全選挙区で提訴され、十四の高裁・高裁支部で、計十六件の判決が出た。十三件は「違憲状態」判決で、「違憲」は、東京と大阪、岡山だけだ。岡山が「選挙無効」としたことは特筆される。

 違憲状態とは、著しい不平等は認めるけれど、国会が是正するまで、「合理的期間」が経過していないとする意味だ。その期間は裁判官のさじ加減で決まる。約五倍の格差で推移していた参院選について、二〇〇九年の最高裁は「定数を振り分けるだけでは格差縮小は困難」と抜本是正を求めた。

 昨年の最高裁では「都道府県単位で選挙区を設定する現行方式を改めるなどの立法措置が必要」とも踏み込んだ。つまり、〇九年から数えると、三年九カ月もの長い時間があったのだ。

 だが、違憲状態判決を書いた高裁の裁判官は、いまだに「抜本的な制度見直しには相応の時間が必要」などという。これほど国会に甘い裁定はなかろう。

 衆院選を審査した昨年の最高裁も同じだ。国会の裁量権を大幅に認めて、違憲状態とした。衆院の〇増五減を「見直しが行われた」と評価した。参院は四増四減だったから、高裁の裁判官も、国会の“努力”を追認したわけだ。

 常識のある人々は、四増四減を小手先とか、弥縫(びほう)策と呼ぶだろう。是正といっても、国会は何の痛みも伴わないからだ。そもそも、利害の当事者である議員に是正を求めることの方に無理があるのかもしれない。

 それならば、司法権こそ、毅然(きぜん)としなければならない。裁判官は良心に従い、独立して職権を行う。拘束するのは、憲法と法律だけだ。誰かの顔色をうかがうような司法では、失望を買う。


☆ 今日も寒いですが、皆様にとって良い一日でありますように ☆