今日のコラム


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12月26日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

うまくて、早くて、親切

 私がでっち奉公をしていたころ、楽しみの一つはうどんを食べることだった。その当時は、子ども心にも「あのお店のうどんはおいしいし、すうどん一杯のお客でも大切にしてくれる」と感じ、ある一軒の店ばかりに通ったものである。そのうどん屋は、うまくて、親切で、そして早く作ってくれた。

 現代における商売、企業のコツもこのうどん屋さんのやっていたことと何一つ変わらない。りっぱな商品を早くお届けし、親切丁寧に使用法を説明する─―こうした心がけで商売をするならば、私は必ずそのお店は成功すると思う。またそういうお店が成功しなかったら不思議である。


【コラム】筆洗

2013年12月25日東京新聞TOKYOWeb
 
▼米国民でその人形アニメーションを知らない人はいないのではないか。「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」。一九六四年の初放送以降、この季節になると毎年、三大ネットのどこかで放映される。今年は十一月二十六日にCBSで放送され、約千百万人が見たという

▼「ルドルフ」を実質的に作ったのは日本人である。持永只仁さん。九九年に八十歳で亡くなった。日本の「人形アニメの父」である

▼映像作家で持永さんの弟子、真賀里(まがり)文子さんに聞いた。持永さんが五六年に製作し、国際的に評価された「ちびくろさんぼのとらたいじ」を米製作者が見て、注文してきた。「ルドルフ」はその中の一本だ

▼真賀里さんは「ルドルフ」には参加していないが、持永さんと何本もの米国用作品づくりに携わった。「脚本やコンテなどが米国から送られてくる。それを見て、日本で三、四カ月で作るんです」

▼人形の造形ももちろんアニメも持永さんはじめ日本人の技術によるものなのに、その名は米国はおろか、日本でもさほど知られていない。米国の友人に「日本人が作ったんだよ」と言っても最初、信じてもらえなかった

▼「絵が抜群にうまくて真面目な人だった」。来年は「ルドルフ」五十年。米国民を毎年楽しませる作品が東京・雑司が谷で生まれたことは誇らしい一方、もう少し持永さんらに光が当たればと思うのである。


【社説】政府予算案 国民の痛みに応えたか

2013年12月25日東京新聞TOKYOWeb
 

 政府の来年度予算案は古色蒼然(こしょくそうぜん)とした自民党色に勇ましい安倍カラーも加わり過去最大に膨張した。財政危機を叫んで決めた消費税増税が国民に痛みを強いるのに、この財政規律の緩みは何なのか。

 十七年ぶりの消費税率引き上げと景気回復に伴う法人税などの増収で、全体の税収は前年度より七兆円多い五十兆円を見込む。いよいよ消費税増税がのしかかってくる国民の思いを酌めば、本来の消費税増税の趣旨である社会保障の維持・充実に努めるのはもちろんのこと、増え続ける国の借金を減らし財政健全化につなげるのは当然のことである。

 ところがどうだろう。本年度補正予算で二兆円規模の公共事業費を決めたばかりなのに、さらに六兆円も積み増す。診療報酬は自民党のスポンサーである日本医師会に配慮して土壇場で増額改定を決める。農業も減反を見直しながら転作などの補助金を増額する。業界団体や既得権益層と結び付いた、これら主要項目は軒並み増額し、旧来のバラマキや利益誘導が顕著である。

 安倍晋三首相の指示で防衛予算も二年連続で増やし、装備増強などに余念がない。普天間飛行場の移設問題を抱える沖縄に対して、要求を上回る振興予算を付けるなど辺野古移転決着もにらむような安倍カラーが随所に表れている。

 せっかく税収が上がっても、歳出に対する切り込みが不足しては財政状況は改善しない。政府は、政策経費を税収でどの程度まかなえるかを示す基礎的財政収支の赤字削減幅が、目標の四兆円を一兆円以上も上回ったと胸を張る。

 しかし、二〇一五年度までに一〇年度と比べた赤字幅を半減するという国際公約の達成や、二〇年度に黒字化するハードルは依然として高い。聖域をなくし、初めて三十兆円に達した社会保障費についても高所得者の給付削減に踏み込むなど一段の改革をしなければ実現できないのは明らかである。

 グローバル化や高齢化により財政赤字に苦しむ先進国の多くは、予算制度改革に乗り出している。法的拘束力のある中期計画づくりや、中央銀行のように独立した機関による検証などだ。

 ひとり日本だけが旧態依然のままである。補正予算や決算に対するチェックも甘く、著しく透明性を欠いている。経済協力開発機構OECD)から勧告されたことである。どうしていつまでも財政再建の道筋が見えないのか。それは政治の意思の問題である。

☆ 今日も寒いですが、皆様にとって良い一日でありますように ☆