松下幸之助一日一話

6月23日

中小企業の強味


 世間ではとかく中小企業は弱いと言います。しかし私は、中小企業ほど人がその能力を十分発揮しつつ働きやすいところはないと思うのです。従業員が二十人とか五十人ということであれば、お互いの気心や動きがよくわかって、打てば響くすばやい活動ができやすいのです。

 つまり、かりに大企業では個々の人の力を七十%ぐらいしか生かすことができなくても、中小企業は百%、やり方によっては百二十%も生かすことができるわけです。

 そういうところに、中小企業の一つの大きな強味があるように思います。その強味を積極的に生かしていくことが、きわめて大切ではないでしょうか。