松下幸之助[一日一話]

4月10日

新人社員を迎えて


 新入社員を迎えると、会社にも個々の職場にも新鮮な雰囲気が生まれてくる。先輩の人びとも、自分の初心を改めて思い起こし、そこにみずから心機一転の思いを持つ。この時期は一つの飛躍のための得がたい機会であるとも言える。

  しかし、そうしたプラス面とともに、新入社員が加わることによるマイナス面も見忘れてはならない。いかに優秀な素質を持った人でも、仕事についてはまった く経験がないのだから、先輩が一から教えなければならない。ということは、先輩たちの能率も落ち、会社全体の平均的な実力は一時的には低下してしまう。こ のことをはっきり認識した上で、さらに気を引き締めてやることが大切だと思う。